4/30(土)-5/1(日)-5/3(火) 有志山行

六甲全山縦走路を3日間で歩く

4/30(土)9:05須磨浦公園駅~9:35鉢伏山~9:45旗降山~10:02鉄拐山~10:18おらが茶屋~11:04栂尾山~11:29横尾山~11:50馬ノ背~12:03東山(昼休憩)~14:25高取山~15:45鵯越駅 =13.0km

5/1(日)9:05鵯越駅~10:45菊水山~12:31鍋蓋山(昼休憩)~13:30大龍寺~14:00桜茶屋~16:05摩耶山~アゴニー坂~16:30六甲山牧場~17:30三国池バス停 =20.8km

5/3(火)9:15バス停「ケーブル下」~アイスロード~11:00前ヶ辻~11:13記念碑台~六甲山麓869m地点(昼休憩)13:20一軒茶屋~14:33船坂峠~15:00大平山付近~15:25大谷乗越~16:30塩尾寺~17:15宝塚駅 =19.5km

5月1日午後5時15分の雨雲
5月1日午後5時15分の雨雲

【山行レポート】

健脚の人なら一日で駆ける六甲全山縦走路を、当会では3分割して歩きました。全縦走は2011年以来、11年ぶりの実施になります。総距離53.3km。最多8人の参加で完登者は3人でした。

 

一日目は、栂尾山までの375段の階段登りがきつかったものの順調に歩けました。須磨アルプス馬ノ背あたりでは快晴に恵まれ、神戸港が鮮やかに目に映りました。6時間40分で歩き、山行計画から35分早く鵯越駅に到着しました。

 

難航したのは二日目の5月1日でした。朝の鵯越駅では予報どおり小雨でカッパ装着のスタートとなりました。午前10時頃に雨があがりました。ここまでは予報どおりの天候でした。菊水山へむかう階段(936段)がきつく計画の想定時刻から遅れだしました。鍋蓋山で昼食休憩。市ヶ原の桜茶屋で2人が下山することになり、チーフリーダー(CL)が同行して新神戸駅まで歩きます。午後3時00分、3人は新神戸駅に着。

 

一方、サブリーダー(SL)ほか5人は桜茶屋から山行を続行。摩耶山まではきつい山道が続き、アゴニー坂を抜けると舗装道路に入りました。ほっとしたのも、つかの間、六甲山牧場あたりで天候が急変。激しい雨と風が体を打ちます。雨雲レーダーによると局所的に1624mm/hの雨が神戸市を襲いました。午後5時半、三国池のバス停に着。5時59分発の阪急バス最終便に乗り込み、危うく低体温症を免れました。6時36分、阪急六甲駅で待機していたCLと合流。この日のゴールにしていた記念碑台は、三日目コースに持ち越されました。

 

三日目は、計画していたルート(油コブシ)より西まわりのアイスロードを上り、前ヶ辻から記念碑台を通過し東六甲縦走路へと歩きました。計画していたルートより距離が長くなりましたが、結果的に5分遅れで宝塚駅に到着しました。

 

【参加者】

430日 会員5人

5月1日 会員8人

5月3日 会員6人

 

【感想】

家族から「膝を壊す」と聞いて恐れていた六甲縦走。1日目と3日目はただ楽しく、予定より早くの下山で順調! 問題の2日目は疲れが出てきた夕方頃の摩耶山がキツく、その後の天気の急変、雨と風で寒さが半端なく、このまま下山まで歩き続ける事に不安を感じ、遭難疑似体験した気分でした。結果、最終バスに乗れたものの、とても長い1日でした。改めて山の怖さを思い知りました。()

 

●2日目は途中で雨が降り出し、風もあり、かなり寒かったです。手がかじかんで、カッパのファスナーを合わせることすらままならないほどでした。この先の六甲ケーブルは何時まで営業してるのか?ケーブルがなければこの雨の中を歩いて下りるのか?その時はもう暗くなってるんじゃないか? 調べものをしようにも電波が無い、など不安しかない状況で気力も失われていく感じでした。「まずバス停を探そう」ということになり、三国池のバス停に着きました。計画表の「16:30杣谷峠」までは時間通りでしたが、そこからの「17:30記念碑台」が遠かったです。(M)

 

●六甲全山縦走は過去3回経験し、今回で4回目です3回目は62歳の時でした。今回もコースを知っているが故に、あまり気乗りしませんでしたが夏山トレーニングとしての取り組みなので参加しました。2日目、六甲牧場手前で雨がポツポツと来たかと思ったら急に、どしゃ降りの雨になり風も強く寒さで手がかじかみ何も出来ません。レインウエアも着ていたのに靴も靴下もボトボト。あっという間に体温を奪われ、最終バスに乗れた時は本当にホッとしました。座席下の暖房が有難かったです。家に帰り45℃のお風呂に入ったが、全然温まりませんでした。低体温症になっていたかと思うとゾッとしました。改めて自然の怖さを体験しました。F)

 

●この山行は夏山遠征にむけての歩荷トレーニングでもありました。男性9kg、女性7kgの荷を背負いながら距離をかせぐのが課題でした。三日間とおしての成果はそれぞれに蓄積されたと思います。2日目夕方は予報にはない強雨強風に襲われました。私は帯同できませんでしたが、SLが観天望気し目標ゴールにはこだわらず路線バスに退避した判断は的確でした。(L