2023.5.10(水)有志山行_西山谷

【コース】

9:22渦森台4丁目バス停~西山谷~13:41サンライズドライブウエイ~14:04六甲山上駅~油コブシ~14:55再び六甲山上駅

 

【山行レポート】

『山と高原地図』には「初心者にはすすめられない」と注釈がついている西山谷を5人で挑戦しました。西山谷は沢沿いに複数の堰堤や砂防ダムがあり行く手を阻むルートで、北アルプス縦走を目的としたトレーニングとして、この山行を位置づけました。

 

午前9時前に阪急御影駅に集合し、神戸市営バスに乗り換えます。渦森台4丁目で下車。住宅街を抜けると、登山口につながります。登山口から沢ぞいにほどなく歩くと千丈谷の分岐(312)にさしかかります。ここで、ロングスパッツと簡易ハーネスを装着し945分、遡行開始。

 

沢は、3日前に降った雨の影響で水量が増えています。渡渉・岩登りを繰り返し、最初の難関ポイント「千丈谷第5堰堤」にかかります。右そでの急斜面の巻き道を慎重にすすみました。その後も渡渉・岩登り・堰堤通過を繰り返し、西山大滝に着き、滝の景観で小休憩しました。

 

その後も遡行を続けます。渡渉では足をどこに置くのか、岩場では手がかり・足がかりを探りながらの遡行です。途中、クリンソウが咲いており緊張を和らいでくれた場面もありました。愛情ノ滝を過ぎた岩場の難所を過ぎると藪こぎの道につながります。藪こぎして午後141分、サンライズドライブウエイの電柱(750)に着。高低差440mの難関ルートを4時間かかって攻略できました。

 

西山谷を突破後は六甲ケーブル山上駅でトイレ休憩し、222分、油コブシ道を下り始めました。ところが2時半頃、女性会員が石につまずき転倒しました。顔面を負傷し視野が狭くなったので下山を中断し、山上駅に戻りました。15:00発のケーブルに乗車し帰阪しました。会はその後、日本勤労者山岳連盟に事故届けをし、労山基金交付金の申請をしました。

 

【参加者】

会員5人

 

【感想】

沢沿いの濡れた岩を登るルートに、どんな靴を履いて行くかが1番悩みました。結果滑らずに済んだのは、グリップが効いた靴のお陰です。大変なミステリーアドベンチャールートで、全く整備されてないので、滑落などの危険性が高く、1人だと間違いなく心折れてしまいます。先導して下さったリーダーのお陰です。(K

 

●初めての転倒で、右眼上を岩で打撲しました。ケガこそ少なかったが、かなりの鼻血と腫れで、一緒に行ったメンバーに心配をかけてしまいました。下山時、西山谷制覇の達成感と少しの疲れが、いけなかったのかいつでも気を抜かぬこと、肝に銘じておきます。(N

 

●やばいルートの西山谷では事故がなく、一般的な登山道で事故が発生しました。しかも〝摩の午後2時台〟に。どんな道でも油断してはならぬことを学んだ山行でもありました。(L