2024.5.15-16有志山行_石鎚山脈縦走

寒風山、笹ヶ峰、ちち山、伊予富士、東黒森、瓶ヶ森、子持権現山を縦走する

【山行レポート】

一日目(5/15)寒風山~笹ヶ峰周回

前日の午後8時、会員の車で東大坂市内を出発。大阪南港午後10時出航、東予港6時到着のフェリーは山行に便利な便で下船から1時間で登山口に着けるのが有り難い。

 

7時45分、旧寒風トンネル南口を出発したが取付きから急登の道で歩みが進まない。何回もやすみ休みでコースタイム1時間のところを10分オーバーで桑瀬峠(1451m)に到着。遠くは望める様には成ったが、ここから下調べの甲斐なく難路続きでコースタイムオーバーの連続で寒風山(1763m)頂上へ。眺めは最高で大満足。矢張り日本最長の国道トンネルの上の山だけある。しかしここから笹ヶ峰(1860m)までの半分位は又もや難路ハシゴと鎖で進まない。真ん中位からは何回も出てくるコブに頂上と騙されて気落ちしながら笹ヶ峰頂上到着して笹原が続く360度の展望で大満足した。Sさんはがんばってちち山まで登る。

 

笹ヶ峰長時間滞在の後、笹に覆われて判りにくい下山口の取付きを見つけて下山開始、林道登山口迄1時間半のコースタイムだが石ころだらけの急坂は早く下れない。おまけに10数か所の滑りやすいロープ場が有るからこんなに下山に苦労するところも珍しいのでは無いか。ようやく南登山口に到着したが登山客の車は1台も無く、林道を1時間歩いて駐車場へ。宿にした“道の駅木の香温泉”は満足の宿泊施設で待遇は国民宿舎槌小屋や久万高原国民宿舎よりズット良質ではないか。もう1泊したい気持ちで過ごして来た。

 

二日目(5/16)伊予富士~シラサ峠縦走&ドライブ

リーダーほか1名は車で山脈の景観を楽しみ、Sさんは伊予富士〜東黒森〜自念子ノ頭〜西黒森〜瓶ヶ森〜子持権現山〜シラサ峠を単独縦走した。車は石鎚山脈と並行するUFOラインをドライブし、Sさんをサポートする役割も果たす。

 

Sさんによると伊予富士の山頂(1756m)は爆風の為に立っていられなかったそうだ。東黒森、自念子ノ頭までは時折強風が吹いた程度で、笹の稜線歩きが楽しかったそう。Sさんが辛いと感じたのは西黒森へ向かい始めてからで、笹が登山道を埋め尽くし、足元が全く見えなかったとか。つま先で地面の状態を探りながら歩く状態。しかも、ガスで真っ白、風は暴風から爆風で「おそらく瞬間最大風速25mはあったと思う」とSさんは言う。

 

Sさんとシラサ峠で合流後、林道をゆっくり戻りトンネルを超え西条市方面へ。東予港に午後7時30分に着く。乗船後、船内浴場で汗を流し乾杯し夕食、就寝した。翌17日午前6時00分に大阪南港に着いた。

 

【参加者】

会員3人

 

【感想】

●縦走後半はゆっくりと登るがどうも体が重くペースが上がらなかった。ここにきて昨日のピストンのせいで、足の疲れがかなり残っているのを感じる。シラサ峠には仲間2人が車で先に行って待ってくれているはず。そう思うと疲れた足も軽くなってきた。そして、やっとシラサ山荘の駐車場に停まっている車が見えた時にはほっとした。もし、自分にトラブルが発生してもエスケープルートを下ることでピックアップしてもらえる。安心感があったからこんなわがままな贅沢な縦走が出来た。リーダーには本当に感謝致します。(S)

 

●長年、登ってみたいと思い続けて来た笹ヶ峰へ行く機会が出来た。天気が崩れにくい季節と、登山者が少なそうな週の中頃の平日を選んで、万全の計画を立てて臨んだのだが、その為か仕事を持っている会員が多いので希望者が少なく参加者は3人だけの少人数で取り組む事になった。思い続けて来た笹ヶ峰より私には寒風山の方が素晴らしかったので、感想は「桑瀬峠から笹ヶ峰への縦走路を歩かずして笹ヶ峰を語る勿れ」である。寒風山を百名山にとの思いである。(L)